2014/02/04

アトリエ

帰国して工房をどこに構えるか・・
生まれ育った大阪は帰国後どうも以前の自分の街ではなくなったような感覚で
ZULLO工房のあるのどかな田園風景をイメージしながら候補地を探してフラフラしてた。

ある日
「ホントにボロいんやけど・・古民家じゃなくて、ボロ屋だけど」
と言う話に遭遇して現地へ行ってみると。。。確かにボロい!

その馬小屋の柱は傾き、土台(基礎になる材木)は土に埋まり、屋根には大穴が開いていた。外壁にいたっては風で飛んで行ってしまっていてそこに100年建っているのが不思議なぐらいだった。そこへ持ち主が「この小屋は明日、解体業者が来てキレイにする」というではないか・・越してくるかもしれない私たちのためにぶっ壊されてしまうという話しにすこし寂しさを感じた。

そこには平屋の住居、土蔵と倒れそうな馬小屋の3棟があるのだがオレにはこのオンボロの小屋がリフォームされた姿が先にあたまに浮かんできた。

ものすごくしんどそうだけど、どえらく手間が掛かりそうだけど、明日ぶっ壊されるなんて・・

「借ります!」

その一言から始まった大工事

使われなくなった馬小屋:ボロボロの栗材の外壁
また合板の外壁ができたらその上に張る予定

上がった分だけブロックを入れて基礎として川の石を張りました
天井が上がったので6尺の大男のアタマが鴨居に当たりません
嫁のお父さんも応援に・・ってお宅は工務店やん!


アトリエ工事を進めること1年数ヶ月・・まだ完成はしてへんけど
基礎工事から、たてものジャッキアップ、屋根葺きに壁打ち、電気工事に至るまで自分たちでやりました。延々と続く工事は途中メゲそうでしたが「終わらない仕事も人生もない」と根気よく続けてたら1階アトリエ部分が終わってました。

今後2階はオフィスと宿泊者のお部屋にしようと思っていますが・・まだできてません。
でも、とりあえず

アトリエ・キノピオ できました♡



工事前の姿:屋根には大穴が開いて垂れ下がり瀕死の状態だった
そりゃ、解体されるわなぁ・・
良かったね、またしばらく建ってられるね
引き出しもできてご機嫌なのだ
オッサンはやっぱり要るでしょ。
金槌が飛んできそうな緊張感が良いです

オッサン、見とけよ! 馬小屋で自転車作るぜぇ!

でも、オッサンも創業者ってことはこういう苦労をしてきたんだなぁ・・
自転車作り出すまでが骨なのよねぇ。
「2代目はいいなぁ・・」とオッサン愚痴ってたことをふと思い出した

今後の予定は、トイレの設置と2階部分の施工>来客のあるサマーシーズンに向けて終わらすぜぇ!(意気込みをアピールしてみました、←予定です)


ブログの更新もおろそかに・・こんな感じで忙しかったのです。スミマセン




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協力:
監修:唐澤設計
構造:武井設計工務店/清水くん

解体:ハッシー、たくまくん、空くん
金物:MAFメタルアートファクトリー/鐵Oカタギリ
水道:カヤバさん
その他工事に協力くださった大勢のみなさま、遊びに来てね♡