2011/12/31

21%のツケ

新聞を賑わすユーロ危機、現地に長期滞在したりイタリア人と仕事したひとならきっとそのおおもとの原因を知ってるはず。まず、ユーロを構成する各主要国の違いがものすごくある。住んでたVERONAから北へ高速で2時間、そこはオーストリア国境でもう美味いカフェは見当たらない。そんでもってイタリア語が通じない! 島国の日本にいると「そんなアホな」と思うけど、これホンマ。 同じ通貨を使うようになって10年、しかしながらその文化や歴史的背景、宗教や食いもんもまるで違う。そんな国々がよってたかってEUを形成してるんやけど、その文化の違い、大きくはひとの考え方違いが大きな国境になっている。 ギリシャの次はイタリアかスペインとささやかれているがなんかわかる気がする。だってコイツらラテンやもん。。人生を楽しむことに関しては爆発的な強さを発揮するその国民性もやはり経済を基盤とする国という単位では上手く動かない。楽しむってかなり個人プレーやろ。日本人から見ると自己中心的にならへんとでけへん楽しみ方っていっぱいあるヤン? それが彼らにはいとも簡単にできてしまうのだ(おまえも出来るやろと言っている人がいそうやけど・・)。

例えば実際に起きた工房の例を挙げると出荷の時にアタマを悩ませた国際輸送。
郵便局の窓口に行くとこれ月初めは長蛇の列、それは年金生活者が窓口に並び受給金を受け取りに並んでいる。なぜ並ばなくてはいけないか? 実際に口座振替にすることも可能なのだが人々は現金を手にするまで安心できないので窓口に並びひとりづつ1000ユーロ以上の現金を手にしてやっと受給された実感に浸る。その間、郵便局はパンク状態で私の持っていく発送品なんて構ってもくれない。箱ひとつ出すのに3時間ぐらい待たされるもんだからいつも読みかけの本をカバンに入れてた。なぜ、並ぶんだろう・・・

そしてやっと出荷した大事なフレームがお客さんの元に届かない。
紛失の疑いがあると郵便局で問い合わせし、その後 集荷所で偶然発見された。
フレームは無事だったが期日を3週間も過ぎて、しかもまだイタリア。コノヤローと罵声を浴びせたら局員は「オレはキチンと配送トラックにのせた」と一言も謝らない自己中心的回答。たしかに彼に非はないがそんなことはわかっている。非はその郵便システムをふくむ社会全体にあるのだ。そんな信頼の置けない社会、そりゃ並ぶわ。潰れるかもしれないとウワサの銀行に預金を引き出すひとが殺到するのと同じ原理で、いまでも郵便局は毎月この騒ぎ。ここでは一事が万事、この調子。 

そんなお国柄、製造業が伸び悩み公務員が必要以上にいて、そのせいで法人税がおよそ60%で、消費税が21%、所得税に至っては55%もあるイタリア。全ての要素がネガティブにスパイラルし庶民はいつも脱税を考え税務署はその後を追うイタチごっこ。EU・ヨーロッパ連合という名の下ドイツやフランスと同じ集合体だけどその構造と国民性の差に問題がある。イタリアがドイツと同じ通貨を使っているということがなんだかおかしな気がする。人種による区別をしているのではなくて、文化的背景がまるで違うので同じラテン諸国とゲルマン諸国を同じEUでひとくくりにするのはムリがあると言ってる。イタリアでモノづくりをするというのは恐ろしく難しいのだ。 

ラテン諸国のおかげで混乱のEU、破綻寸前のイタリア、その10年のうちベルルスコーニがほとんど大統領だった。アフリカで革命が起きた、対岸のイタリアの先行きが危ぶまれると彼はソソクサと舞台から下りて言った。
「オレはキチンと配送トラックにのせた」と。


イタリア公務員:TV局を所有した大統領もそうだったように、副業が認められているので絵描きが国鉄職員だったり役所の職員が弁護士だったりとかなりおかしい。なかでも税務署員は工房に来て自転車をねだったりして、そのあと全てのバックオーダーを止めて自転車を作ったことがある。代金をもらったかどうかは私は知らない。

2011/12/29

Tour アーカイブ

ツール・ド・フランスが熱かったころ
みんながまだノーヘルでカッ飛んでたころ・・

動画アーカイブを発見しました
所々にZULLOの黄色いフレームに乗るTVMチームが見れます。

アルプデュエズ偏


パリの最終ステージ
コニチェフが転倒を免れステージ優勝をするシーン

フランス語の響きってええねぇ。

クロヒゲ x クロネコ

みんな、おおきにぃ!
クロヒゲ・オリーブ油 初回ロット250本は無事完売しました。
ま、完売っていうと売り抜いたみたいやけど 共同購入やからそりゃ全部出て行くわな。
御注文をいただいたみなさま、ホンマ、おおきに。
おかげさまでウチも昨日から日清オイリオから解放されんした。

なんでも今年は雨が少なかったらしく、通常8〜9割がミドリのまま成熟する種類のオリーブが今年は収穫のほとんどが黒くなったらしくオリーブ油の色が前年より茶色やった。
でも風味は相変わらず濃厚。 中にはアツご飯にチーズをふり掛けてこのオイルをかけてたべる方も・・ 。 
ま、年末に滑り込みセーフいうことで、お正月の食卓を彩ることとなりホッとしてます。

あ、それと 今さらながら・・ このパッケージデザインとボトルデザイン
オイラが担当し去年製品化しました。 どうでっしゃろ?
  • ステンレス製ボトルで割れない
    国際輸送での運送業者の扱いはメチャ荒い(自転車で経験済み)最悪の場合でも凹むだけで内容物が飛び出ない。  (昔、ハチミツが途中で割れてベッタベタの超スティーキーな段ボールが届いた)
  • ガラスビンより軽い
    航空郵便を使った輸送の場合、リアルウェイト(実重量)によって運賃が決まるので航空便使用でも安い運賃で飛ばせる
  • 製造会社はワイン栓の専門メーカー
    オイルのキレと栓の具合がサイコー。ちなみに栓の外側はオリーブの木を削った特別仕様で木目がキレイ。
  • 遮光率100% 
    直射日光による紫外線にさらされずオイルが変質しにくく長持ち。
    オイル製造過程でフィルターを通していないのでオリが溜まるけど気にならない
    (でもボトル再使用の場合はよく洗うこと)

注)自転車関連のみなさまへ:このオイルはチェーンに塗っても速くは走れません

次回購入希望者さまへ
500ccx2本組み はケースとか化粧箱とか通関とか昨日計算したら原価割れやった・・
次回は国内送料分だけ値上げさせてね。(←見積もりが甘いオレ)
500ccx2 ¥5600 
3L缶はそのままでOKデス。

購入希望はこちらまで↓


イタリア現地オイルのウラ話
巷で流通するエクストラバージンオリーブオイル、農園の皆さんもその価格に理解できないと言ってましたが、メディアのメスが入りました。現地WEBニュース上に上がっている情報をリンクしておきます。

(悪徳オイルビジネス、偽エクストラバージンオイルがこうして食卓に上がる)
イタリア語のみ・・長文のためセルフ翻訳でゴメン

確かに安すぎる商品のウラにはなにかカラクリがある。
それは自転車も食品もいっしょやね。

こんなん読むと、絶対に誰がどこで作ってるのかしっかり見ないと扱えないなぁ と思わせる。今まで作り手とじっくり話し合ってきたし、これからもそうしていこうと思ってるけど、「これで良かったんだ」とすこし胸を張れる様な気がする。
ビジネスという名の詐欺が横行している世の中、美味しいモノ、美しいモノはココロも満たす。 来年もこのまま行こうと思います、ウンウン。






2011/12/26

ナターレ




BuonNatale!

a me piace le feste del capo d'anno.. pero.

2011/12/22

クロヒゲ通関中

到着を待ってる間チラシを作ってみた
郷土料理と地域のレストランを紹介してみたりした


お待たせしました、200本を超えるクロヒゲただいま通関中。
食品衛生法に引っかかったみたいで検疫所に書類を提出したり、税関への輸入申告だったり いつもの自転車とはちょっと違うので手こずり中。
でも、ソコまで来てるいうことや。

さて、代引きでクロネコさん使って送ろうと思うねんけど・・OK?
代引き手数料が・・え〜と
1万円未満 315円
3万円未満 420円
やねんけど・・師走のゼニのない時にゴメンナサイやけど
これで商売してないから立て替えの代金回収いうことで許してね。

今年中に間に合うか?! ・・なんとかいけそうやな。

2011/12/16

親方から

塗らなアカンフレームが届いて 箱の中をガサゴソ・・
なんやこの重い箱は?

なんでもイタリアで郵便小包に仕掛けられた爆発物が見つかったらしくて
イタリア全土の小包が動かなくなった・・う〜んイタリアらしい。
そんななか奇跡的に届いたこの箱、いったい何だろう?
開けたら「ドカ〜ン」とか なんかドキドキすんなぁ・・


ムム! こりゃなんじゃ?
パカッとな
スンゲェ〜!!!
チェスってやつか?!


ちゅうか・・・並べ方 わからん。

しかもオイラ酒が飲めん。
でもZULLO工房の愛を感じた幸せな瞬間やった。ウンウン

そやけど。。あと2本届かなアカン フレームがいまだ届かず
トラッキングにも引っかからず・・ イタリアと仕事するってこういうことやね。

2011/12/09

モコい

NEVI フルチタン 20インチバイク 入荷しました
本社と共同設計でジオメトリなんかを担当しました

そやけど、コレおもろいかも。ちょっと欲しいかも。。
ホイールは20インチで ビード径451mm

NEVIらしさが出てるというか。。 
ベルガモのNEVI社、セルジオ社長ってメカメカしいのがスキ
「線の細い」いわゆるイタリアンクラシックとは一線を画する

機械好きの少年がそのままオッサンになったという感じ。
たまたま自転車好きでツールドフランスにまで選手として出ちゃったら、
工業高校出だったから機械設計やってみたらエアバスやフェラーリの部品製作の仕事をしてしまい、気がついたら独自路線の自転車メーカー 「ネービ」
(彼の家に泊まったときクルマコレクションを見たらFIATのカンパニョーラもってた・・激レア)
ディスクブレーキ対応
キャリパーも付けれるようにもなってるねん
ただしロングアーチね

それがグッと凝縮されてるような、自転車「ピッコラ20」
チタンフォークまで自家製、エンドだって自分で削り、極めつけは最大150mmの厚板まで切れるウォーターカットマシンも自社で作ってエンドを切る。
ちょっと「やり過ぎ」感は否めないけど だって傍で航空機部品作ってんだもんね。
(おかげで本社に行くときは見せちゃマズイもんがゴロゴロなんでアポ必須)

チタン製フォーク
エンドに至ってはマル無垢から削りだしヤン
やり過ぎやろ・・飛行機やあらへんで
オトナのオモチャ ネービ・チタニウム「PICCORA20」
人柱になってくれた 大阪長居のアウグーリオ・住田さん おおきに。
近日、完成車にして試乗予定。 楽しみっ♪




2011/12/08

コンパクト

コンパクト全盛、いや クランクの話でもクルマの話でもなく
ウチの木製ラック”kinoラック”の話

kinoラック、PASSONI社のNYCでのイベントに採用
しかし・・
さすがに2m越えのメインポールは郵便ではムリ。
で、考えた。

EMSで輸送できるように改良を加えてみたら、コレ、クルマにも積みやすいヤン。

蝶番と金具で固定>ノーマル Kinoラック

センターフラッグも付いて

出荷するとこ
EMSの最大寸法制限をクリア!
長辺が1200mmになって
クルマにも楽々積み込み

NYC SignatureCycles
PASSONIプレミアイベント
祝!初輸出。

Kinoラック コンパクト


2011/12/07

レトロな未来

ムム! なんだこりゃ。
「懐かしい」と声を上げてしまった。
この頃ってホラ、デザインシーンはスリットが大流行
例えばロス五輪のマーク



あのころ、もっとも未来的で ”とんがった” サドル

セライタリア・バイオターボ
なんでもゲルが入ったサドルとしては最初かな
たまたま問屋さん行ったらぶら下がって残ってた・・
1986年からぶら下がったままだったらしい。

よし、オレが水平に戻してやる。
今年、雑誌の取材でセライタリア本社に行って歴代の製品を展示したショールームがあったが、コレはさすがに入っていなかった・・セライタリア本社に必要か聞いてみることにしようっと。

あの当時の未来感、ムッチャ出てる。

セライタリアのミュージアムの写真見てたら・・・
セライタリア本社・併設のミュージアム

なんや・・あるやん。

2011/12/06

組めます。

みなさま、お待たせしました。
レコードハブ 新品箱入りで入荷しました

RECORD ハブ前後セット単体 ¥42,000完売
32穴です
次回入荷予定1月中旬




ついでに、リムも入荷。
チューブラーリムと言えばコレ。
ヨーロッパのクラシックレースで鍛えられた、石畳を走ってもビクともしない
丈夫で軽いチューブラーリム。ハトメもちゃんと付いてて良い感じ
アンブロッシオ・ネメシス 32穴

最近、グッと来るリムが無いなか430gでハトメ付き
SSCの名に恥じない エクストラ・ライト
まだ頑張って自社生産でやってる数少ない製品
28穴と32穴が入荷
泣く子も黙る、木製リム
ギザッロ-ストラーダSP
あ、しまった。在庫は36Hだった・・
GHISALLO工房に発注するんで納期3ヶ月ぐらい

ほんでもって、手組みホイールにして出荷します。
え?、だって組むの面倒でしょ?
AMBROSIO-NEMESIS チューブラー F/Rセット   ¥76,000 完売
AMBROSIO-EXTRA LIGHT SSC クリンチャー F/R ¥72,000完売
(価格は税込み、送料込み 納期7〜10日)
GISALLO-STRADA SP チューブラー F/Rセット  ¥114,000 入荷待ち
(価格は税込み、送料込み 納期90日ぐらい)

数に限りがあります、お申し込みはお早めに。

久しぶりに秘蔵のスポークカッターの出番やな・・
あ、言ってなかったっけ? 実はわたくしホイールちゃんと組めます。

ご注文、お問い合わせはこちら

2011/11/13

INQUBO仕様変更

INQUBOのヘッドチューブが変更されました
ChrisKing”inset”t対応

オレが設計したステンレスリングが溶接される

クリスキングインセットはアルミチューブにも対応させるためフランジが広く
Inqubo に 入れるとフランジが外へはみ出した(性能上は問題ないけど、カッコ悪い)
で、このロットからインセット標準で入ります ただし、価格改定します。

ゴメン。




一生のうち2度目

注文は1年前にあった。
お題は「80年代のスーパーレコードで完成車」

スーパーレコードと言えば最近カンパが出したあのカーボンパーツ群を想像するやろけど、過去にも同じ名前のコンポが存在しててん。
当時のパイプ、製法、デザインを守り、パーツも許す限りオリジナルで仕上げる。
苦労したのはやはり、パーツ集めね。

この時代、ブレーキワイヤーはレバー上部から大きく弧を描いてフレームトップに配置され、アウターはフルでブレーキまで行くこのフレーム、もちろんエンド類は当時の最高グレードとされたカンパ。ステアリングコラムにもスパイラル補強のコロンブスをコラムを使い、パーツの全てはイタリア製。 これぞイタリアンロード というVIANTAGE完成車が宿題。

皮のビンダストラップに至るまで徹底的に収集すること約半年。
ホイールはNISIのカウンタックなんて当時の高級リムまで問屋で発掘する始末。
おじさんもここまで来るともうノリノリ。(ちなみに私はこの後のC.Record時代を知っている世代です)

都内で最後まで見つからなかった2本締めのシートピラーをゲット。
サイクルショーが終わったと同時に組み付ける長野へ移動し組付けて無事、写真を撮ったん。
実車は昨日、無事納品が終わりました。
持ってて良かった、カンパツール木箱
観光ガイド兼通訳、組み立てをする図

幻の溝付き2本締め

ZULLO:VINTAGE 
ちょっと、ええやろ?


詳細写真はこちら

ダブルヘッダー

人生でもっとも忙しい日々が去ろうとしている。
CASATIが来日、東京の会期中3日間の通訳を頼まれてんけど・・そこへパッソーニのダニーロ君がやってきた。完全にダブルヘッダーやんけ。

ホテルの手配から、寿司屋の予約、成田エクスプレスの時間をしらべたり、訪問するショップのアポまで、旅行会社なみ。って問題はオレ、関西人で東京は完全にアウェーいうこと。
ショーまえと後に都内を連れて回るねんけど、さっぱりわからん。
上野ってどっち?コレなんて読むの”御徒町”? てな感じ

なんとか乗り越えました。昼のC社通訳と夜のP社都内サイクリング。。あ〜つかれた。
なんと言っても全員が日本は初めてやから色々と大変やったけど何とか終わって
無事みんな帰って行った。関西人の案内する都内はあんまりやったかもしれへんがアメ横はかなりヒットしてたなぁ・・ナポリのヤミ市みたいや言うてクツを買うてた。

HIP HIP SHAKE:CASATI一行と

とりあえず築地で寿司

パッソーニを取り扱ってくれている殿村さんとダニーロ君

ストリートペインティングで自転車を描く:神楽坂
てな具合でウルトラ忙しい東京の日々も過ぎ、いざ長野へ
そこに待ち受けていたのはVINTAGEの完成車組み立てだった。(続く)

2011/11/02

モード

<お知らせ>

アクションスポーツ+CASATIの通訳で東京サイクルモードにびったり張り付きます。
4,5,6日 幕張メッセでお会いしましょう。

NEVI展示車は2台 エヴァディオ さんブースに展示予定ですのでこちらも注目です
1.5インチSPINASの完成車が展示されます。


東京サイクルモード 4(金)〜6(日)幕張メッセ
大阪は12(土)〜13(日)インテックス大阪





シロマットバージョンがお気に入り


ちょこっとだけ見せちゃル。

クロヒゲ3L缶受付


BARBANERA olive oil 500ccと新たに3L缶受付開始
500ccは化粧箱入り
3L缶は自家用に最適
皆さんからオーダーをお預かりした、500ccx2本セット現地出荷サイドから言われたミニマムオーダー200本をクリアしました! みんな、おおきに。
商売している方からのオーダーが多いのはきっとお歳暮用・・と勝手に思い込んで、化粧箱も出来ました。さらに、このウラ段ボールのケースに型押しのプリントが入るそうです。・・楽しみ♪
担当は農園のロレンツォ君、私はロレ雄と呼んでますが現地で皆さんに喜んでもらうために頑張ってるみたいですよ。

お詫び:10/22日以降に注文メールを出された方でメールがリターンしてきてしまった方、担当者のメールサーバーが不調でご迷惑をおかけしました。
お手数ですけどもう一度 こちらへ→メール ください。(件名はクロヒゲ)


[クロヒゲ] バルバネーラ エクストラバージンオリーブオイル
「500cc x2本」 のセット か 「3L缶」 かを明記ください

発注者:(おなまえ)
住所:(郵便番号も忘れずに)
電話番号:(発送伝票に必要です)
数量: 500cc x2本 _セット  3L缶_本 



オカン+イモウト が発送を担当するんで 電話番号が無かったり、郵便番号が無かったりすると そのままウチの食卓に上ります。ご注意ください。




現地生産地域>写真スライドショー(美味しそうな地元レストランの写真もアリ)

オリーブ農園訪問のブログ 2010 夏(オイル事情ウラ話てんこ盛り)

さて、去年このオイルを食した皆さんからお願いされてた自家用3L缶がオーダー出来るようになりました。空路飛んでくる関係で1ケースに何本詰めれるかで値段が大きく変わるため少し難しいのではと思っててんけど。。おまちどうさま

<3L缶がちょうど良い理由>
5L缶だとふつうの家族の場合消費しきれない>酸化してしまい、美味しくなくなる。
3L缶だと普通の家族で多めに消費してもちょうど来年度ぐらいに無くなるし、移し替えて使うにも入れやすい(5Lはさすがに重い)

自家用でステンレスボトルは付いてきませんで食品用スチール缶です。
輸送中の凹み、傷 気にしないでください。
梱包材の重みをケチって空輸しますので我慢してね。
で、3L缶¥8,000(送料こみ)   リッター当たり¥2,666
500ccx2 で¥5,000 ですからかなりお得です



収穫直後のオリーブ
この地域にしか栽培されないガルガーノ種で
オイルでは非常に希なD.O.Pに選定さている



搾りたてのオイル
ウマそぉ〜

コレね。3L缶
たぶん、国際送料も20KG枠に5本は入ると思うので・・
¥8,000(送料込み)
国内デリバリー> 佐川さんに泣いてもらいます

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アクションスポーツ”のCASATIの通訳で東京サイクルモードにびったり張り付きます。 4,5,6日 幕張メッセでお会いしましょう。

NEVI展示車は2台 エヴァディオ さんブースに展示予定ですのでこちらも注目です
1.5インチSPINASの完成車が展示されます。

2011/10/27

ビンビ







から とんでもなく、お茶目なものが届いた。
R31でオトナ専用なんて言って今度はコレかと・・人生はギャップでしょ。

ちょうどジロ・デ・ロンバルディアを中継で見たら
ベラッジョーミラノのレースで、前半とんでもない坂のあるコース
その頂上にあるギザッロ教会は自転車乗りの教会として有名。
今年の夏、オイラも自転車(34x28)で登ったけどムリムリ、自転車降りて押しました。

その元村長、ジョバンニは今も昔と同じ木リムを作り出す”チェルキオ・ギザッロ”の職人
このマエストロ、かわいい孫のたちのために作ったストライダ”ビンビ”

しかし何やね、この工房の中庭で遊ぶにはええけど・・外の道で乗り出したら10キロ離れた麓の街”CANZO”までノンストップやで。

「よい子は坂のないところで遊びましょう」

依頼があり1台入荷しました。
工房でただいま増産中(でも本業のリム作りが忙しいらしい・・ええこった)

2011/10/23

R31

「かっこいい自転車」を頼む と依頼があった。

ペイントに凝るのではなく、なんか本質のところで全く違うものを想像した。
「違い」を語らず、気取らず、サラッと乗りこなしてしまうのは
自転車以上に乗り手にも「格好良さ」が求められる。

ブランドに頼るのではなく、そのモノ自体の用途とその使い手
そしてそれぞれ醸し出す雰囲気がその格好良さを演出する

抜群の性能を維持しながらそれを露出させない
速く走らなくてもカッコいい「オトナ・バイク」

できました。
R31指定(31歳未満ライド禁止)
フレーム:ネービ・チタニウムCLASSIC サイズオーダー
コンポ:シマノアルテグラ
タイヤ:700x25C
完成車価格:¥510,000

2011/10/22

ゲージツは爆発だぁ

ちょっとやり過ぎた感のあるパンタレイ、完成車の写真撮り終わりました。

あ〜どこに行こうかなぁ・・♪

このわくわく感を皆さん味わってるんですね・・。
もう、写真を撮ったんでオレのもんや、 オッサン、おおきに。

そやけど、スチールとは思えない軽さ。それでいてどこかトラッド。
岡本タローさんが持っていそうな70年代の未来的デザインで
なんだかスキ。

ZULLO”パンタレイ”写真アーカイブ

2011/10/12

生ハムとイチジク

ZULLO工房で働くこと5年、やっと自分のサイズでフレームを作った。
軽量なPANTAREI、コレには設計当初から関わり全面的にデザインを担った。
トラディッショナルなイタリアンのイメージを残しながら斬新な極薄鋼管を使う
モダンでありトラッド、剛性としなやかさ、甘さと辛さ、生ハムとイチジク。

私にはコレである。 

うふ。オイラ、初めてのサイズオーダー
あっ、このエンド 描いた描いた。

さて、と。 完成車にしなくては乗れない。
俺の自転車! オレの好きに組ましてもらうぞぉ っと。
いつもお客さんの自転車ばかりだったんでなんかいつもよりワクワクする。

完組のホイールを入れてみたら・・うん? なんだこりゃ。
何とも硬い
スポークがビンビンでカッチカチ。
私はクラシックな32Hしかないとハブを探すと・・・
あれっ。 カンパってもう銀色のハブを作ってない という事実にビックリ。
クロはあるけど・・昔のシマノのMTBハブみたいで苦手。
昔はICSなんてあって ポリッシュ=高級部品 だと今でも思ってる オレ。

その昔、36Hをやめる話まではフォローしていたけど 困った。
ハブはギン色、スポークはプレーンのステンレスってのが普通だと思っていた。

それがもう実現できないとは、少しがっかりや。
現地工房での完成車はシマノが9割で事情をフォローしてなかってん。
みんなイタリアやから”カンパ”って思ってるやろけど、実際はシマノが抜群に優勢。
性能が良いこともみんなイタリア人なら知っている。 え? ちょっと夢を壊した?

そこで、PANTAREIはカンパで組むことに。
しかし、ハブがない。 ZULLO氏に電話をすると彼も知らなかったらしい。
かれはすぐに本社のなじみに電話をして最後に出荷したイタリア国内の場所を聞き
あっという間にどこに残ってるか突き止めた。ものの15分である。

そう、彼も欲しかったのだ。
自分がその気になると仕事が早いイタリア人、彼もまたその1人だった。

レコードハブ32穴、近日数セット入荷します。
やっぱコレは外せない
シマノはエライなぁ、ハブを作り出した会社の歴史は今もハブをラインナップしているところに気質を感じるのはオレだけ?

余談やけど、昔のカンパハブの箱、虹色の紙箱に
”sfere speciale selezionate"
と書いてあるけど、訳すと
”特選鋼球”やねん。 その抵抗のない回りは確かにスゲェ。物言いにウソはない。
だけど最近はカートリッジタイプの工業用ベアリングを内蔵するモノがほとんど。
耐久性を受け持つ鋼球の直径は当時より小さくなっているって知ってます?
このハブ、玉を入れた状態だとひとつのベアリングになるんですよねぇ。
フランジが付いたひとつのベアリングだと考えるとコレがもっとも理にかなっている
カンパにはヴェネト老舗の意地を期待したい。