ZULLO工房のあるVeronaにあったミラーニ社
そこでは長年、P社のレパルトコルサを Darioペゴレッティーが作っていた。P社が中国生産を開始すると彼のいたミラーニ社(現在のMILANIは全くの別物でロンバルディア州Bergamoにある)は閉鎖を余儀なくされた。ペゴレッティーは独立し彼は独自のブランド”PEGORETTI”を立ち上げる。彼がフレームをつくりZULLO工房が塗装をしていた時期である。
そのペゴレッティに変革が起こるのは弟ジャンニがやってきてからだ。
彼はもともとイタリアNHKにあたるRAIにいたアートディレクター、彼は兄ダリオが作るフレームをキャンバスにして自転車をアートに仕立て上げた。そこからPEGORETTIの快進撃がはじまり今のブランドが確立された。
そのジャンニ、実は私の古巣”サンパトリニャーノ”の施設でボランティアをしている。かれは同所、施設内の自転車工房の管理と元ジャンキーたちの教育係なのだ。2003〜04、私もその同じ立場でデザインを教えていた。その頃はペゴレッティーのフレームもそこで私たちが塗っていた。-----この施設の経緯について書くと長くなるのでそれはまた今度
彼のデザインセンスは抜群だし、世界最高の水準の工房にいる。いろんな工房を見てきたがここほど綺麗な工房は見たことがない。それもそのはず、ソコは元ヤク中やアル中が更正するための施設でヨーロッパで一番大きなコミュニティーである。州から補助などがあり職業訓練という名目で手の込んだ塗装もやってくれる。まさにイタリアの「府中刑務所の家具」である。その場所を使うと言うことは職業訓練を必要とする人々への社会貢献でもあると。
外注なんていうとなんだかドライな感じがするがジャンニがいるサンパトリニャーノなら言うことはない。
電話しよっ!
あっ・・まだ寝てるやん。
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